この広大な地球上には200ヶ国以上もの国々と様々に異なる人種からなる70億もの人々が、それぞれの環境のもとで生活を営んでいます。生活様式、肌の色、習慣、宗教など全てが違っています。また言葉も異なっています。このように全てが異なっている背景のもとに世界中の人々に最もよく使用され知られている言葉を捜してみるのは面白いことです。
いろいろな意見があるでしょうが、私は世界中で最も愛され実際に使用されている言葉はイスラームの聖典「クルアーン」の第一章(第一開瑞章、ファーテェハ)にある7節だと思います。なぜこの結論に達したかその理由を説明してみましょう。地上には70億余りの人々が住んでいますがこのうちイスラーム教徒の数は16億以上にもなります。数のうえでは世界総人口の22%にすぎませんが 教えられた祈りの言葉は他のいかなる宗教の祈りの言葉よりも実際にはるかに何倍も頻繁に使われています。次に数値を示しながらもう少し具体的な説明を加えてみましょう。
イスラームの教えは全ての信者に一日5回の礼拝を義務づけています。
毎回礼拝のたびにこの祈りの言葉は何度も繰り返されます。詳しく言えば、信者は全て、一日5回の礼拝の折に30回以上この言葉を使います。つまり信者数16億の30倍は480億回ということになりこの言葉こそが世界中で使用回数が最も多いということは疑いようがありません。
全ての国にイスラーム教徒がいることと、礼拝の時間は朝・昼・夜の5回の決められた時刻であることを考えればこの世界中のどこかで一日中この言葉が誰かによって必ず使われているということになります。こうなると、地球上のあらゆる場所で絶え間なくこの祈りの言葉が聞こえてきます。この結果、地上で最も愛され使用される言葉はイスラーム聖典「クルアーン」の第一章にある言葉です。御参考までにこの世界の言葉をここにご紹介しましょう。
開 扉
1.仁慈あまねき慈悲深きアッラーの御名において
2.アッラーを讃え奉る、よろず養育の主。
3.仁慈、慈悲の主
4.審判の日の執権の主。
5.あなたのみ私達は仕え、あなたにのみ私達は助けを請いねがう。
6.私達を正しき道にみちびきたまえ。
7.あなたが怒りたもうた者、また踏み迷った者ではなくあなたが恵みを垂れたまいし者の道に。