ありがとう!平成時代 | 在日イスラム教徒から感謝

1989年1月8日から始まった元号「平成」も、2019年4月30日で終わりを迎えます。

さよなら平成というお言葉ではなく、ありがとうと述べたいと思います。

日本アハマディア・ムスリム協会は昭和10年(1935年)に設立して以来、昭和・平成時代とお世話になり、当協会も皆様と共に歩んでまいりました。

この平成という時代は、災害など大きな被害に見舞われるという、想像もしなかった事態におかれることもありました。

しかし、戦争という先の悲劇に学び、大きな惨禍を招くことの無かった時代を共に過ごすことができました事は、何にも変えがたい大変幸せなことであったと存じます。

この機会を踏まえ、新たな御代には更なる平和な世界を目指した精進を共に歩んでまいりたいものです。

日本アハマディア・ムスリム協会も設立以来、長年日本において多くの活動をさせていただいております。

平成に入ってからは、1995年に発生した阪神淡路大震災、2004年の新潟中越地震、そして2011年に起きた東日本大震災では数ヶ月にも及ぶ支援活動を行わせていただきました。

悲しい出来事はありましたがそれだけではなく、平成時代の平和に満ちた環境のおかげで日本人の心のこもった真心に触れるとともに、我々も日本人の方々に本当の美しいイスラームの姿を見せることが出来たと思っています。

長年お世話になりましたことを感謝いたしますとともに、令和の時代もますます精進してまいりますので、これからも何卒よろしくお願い申し上げます。

そして日本というこの偉大な国を祝福してくださいますように。

日本アハマディア・ムスリム協会日本本部長兼主任説教師

アニース・アハマド・ナディーム