アハマディア・ムスリム協会の現最高指導者はコロナウイルスの広がりを抑えるための予防装置を取るようムスリムに呼びかけました
ハズラト・ミルザ・マスルール・アハマド師は、個人の衛生状態を維持し不必要な接触を避けるよう助言されました。
コロナウイルスの発生に伴いアハマディア・ムスリム協会のカリフであるハズラト・ミルザ・マスルール・アハマド師は、ウイルスの拡散を防ぐため保健省が推奨する予防を遵守するようアハマディア・イスラーム教徒に指示されました。
2020年3月6日、ロンドンのベイトゥル・フトゥ・モスクでの金曜演説にてカリフは、ウイルスが流行している今モスクで大規模な集会を控えることが適切であり、コロナウイルスの症状が発症した人はモスクへの参加を控えるよう指示されました。
ハズラト・ミルザ・マスルール・アハマド師は次のように述べられました。「(保健省から)発表されている予防処置に基づいて行動することは重要です。大規模な集会は避け、モスクに来る人々は特別に気を付ける必要があります。微熱、かぜ、体に痛み、くしゃみなどの症状がある人はモスクに来てはなりません。モスクには訪問する人々に対しての権利があります。疫病などで他のモスクの参加者に影響を与える可能性がある人は皆、モスクに来ることを控えることがモスクへの権利です。感染者は特に避ける必要があります。」
彼は衛生状態を常に清潔に保つよう意識すべきだと助言されました。手を定期的に洗い、イスラームの教えを守れば非常に高い水準の清潔さを確立できます。さらにハズラト・ミルザ・マスルール・アハマド師は述べました。「医者は手を定期的に洗う必要があり、消毒剤を使用するよう勧めています。手が汚れている場合は顔との接触を避けるべきです。これらの指示には従うべきですが、我々ムスリムが1日5回の礼拝を遵守すれば1日に5回、手と鼻また身体にきれいな水をかけて洗い流すことになります。こうすることで個人の衛生状態を常に維持でき、不足していると報告されている消毒剤の必要性を減らすことができます。」
イスラームは、モスク内で他者に悪影響を与えるすべての事柄から避け、誠実なエチケットを守るべきだと強調しているとカリフは述べました。現に、聖預言者 (彼にアッラーの平安あれ) は悪臭を放つものをモスクに持ち込むべきでないと教えられました。一部の政府や組織は、他人と握手をしないよう促しているとカリフは言及されました。握手をすることで人と人の絆は深まりますが、今現在の状況では避ける方が好ましいと述べられました。ムスリムはしばしば反対の性別と握手をしないと批判されますが、多くの人々は今、他の人と握手しないことを好み西洋の慣習で挨拶する際の接触について疑問を持ち始めています。ムスリムは他の人の感情を傷つけないよう丁寧に握手を避けますが、今一般の人々は指し伸ばされた手を無礼に拒否しています。
カリフはアハマディア・イスラーム教徒に世界のため祈るよう促し、また世界が創造主の存在に注意を向けなければならないと助言されました。ハズラト・ミルザ・マスルール・アハマド師は述べました。「全能の神アッラーは、このウイルスがどれほど拡散するかを知っています。約束されたメシアの出現以来、疫病、地震、台風、自然災害の件数が増加する傾向にあります。このウイルスが神の不快感の兆候であるのなら、ウイルスから身を守るには神へ服従する必要があります。」