「1.17は忘れない」

この時から今年で早いもので21年目となります。

1995年1月17日に阪神淡路大震災が起こり大きな災害をもたらし、数多くの生命を奪い去りました。そのニュースを聞きつけた後日本アハマディア・ムスリム協会のボランティア達は会員全員から意見をとりました。会員は皆、日本外から来られた外国人ばかりで、日本語を上手く話せない人がほとんどでした。だがそれにも関わらず、その時出された意見は次のとうりでありました。「自分たちを受け入れてくれた人々が困っている」「我々の兄弟が今我々を必要としている」「今行かないと、いつまで経っても借りを返せない」。後日18日に日本アハマディア・ムスリム協会のボランティア達は弁当を200人分用意し会員二人が現地に向かいました。 電車の路線が破損していたため途中から20キロくらいは歩いて神戸市役所につきました。その時目の当たりにしたのは、恐怖そして悲しみが混じった光景でした。弁当はあっという間に配り終わり、まだ必要としている人がたくさんいる。

19日には500人分を用意し車で向かった。状況を判断したところでボランティアキャンプをしようということが決まり名古屋本部から15人くらいのボランティアが駆け付けキャンプ活動が始まりました。冬の寒い風が吹いている中に温かいカレーを配り笑顔で接してくれる外国人たちを見て、「なぜ来たの、親戚とかがここにいたのかい」と聞くおばあさんもいれば、「外国から来たのにどうして私たちを助けるの」と聞く若者もいました、「人間性が一番」であると笑顔で答えると泣きながら「ありがとう」って言ってくれる。その5文字がどれだけの救いになっていたかは語れないことです。カレーが出来上がる前から長―い列ができて配り始めると「おかわりください」と声があがる。カレーで心があ温まり、笑顔で心が温まり、ありがとうって言われれば疲れが吹っ飛ぶ。約三カ月キャンプを続けた。三か月もいるうちに皆が家族みたいになり、毎日散歩中キャンプによるおばさん「今日はキムチ持ってきた、食べておいしいでしょ」言葉が通じなくても心が通じているように思えた。キャンプ活動を手伝ってくれた人たちは皆自分たちの仕事を休み交代でキャンプ活動を続けました。3か月で下記の活動を行いました。

  • 飲用水の提供
  • 下水道の工事
  • 自転車修理
  • カレーご飯の提供
  • 寒いなか温かいチャイの一杯
  • トイレ掃除

水道が破損したため水はなくトイレは非常に汚れていました。水道水がなかったため、川から水を運んでトイレ掃除を行いました。

  • 毛布の配布
  • 引っ越しの手伝い

日本アハマディア・ムスリム協会のボランティア達の活動は非常に評価され数多くの新聞でとりあげられました。

1995年1月17日「阪神淡路大震災」にて不幸にもお亡くなりになられた方のご冥福をお祈り致します。

※1.17は忘れない祈り

時間:1月17日朝5時46分 ~

場所:Bait-ul-Ahad,the Japan Mosque

愛知県津島市蛭間町宮重526