なぜイスラーム教徒は断食をするのですか?

断食(サウム)はアッラーがイスラーム教徒にそうするように命じているものです。それゆえ断食はアッラーへの帰依を表すものです。アッラーは聖クルアーンの中で次のように述べられています。

“断食はお前たちのためなり、もしお前たちわかりさえすれば。”(2:185)

つまり、神の命に従うことは、同時に、私たちのためになることなのです。

そしてラマダーンの断食(サウム)は信者が多くのマナーを学ぶ機会です。サウムは精神を鍛え、悪魔の誘惑とも戦います。信者はサウムをすることで、禁じられたものを目の前にして忍耐する訓練をします。忍耐の対象が禁じられたものの他に、強い欲、大きな災難であったりもします。目の前で作られる美味しそうな食べ物、美味しそうな香り、冷たくて美味しい水…主の許しの時が来るまで、断食する人たちはひたすら待ちます。