新型コロナウイルス感染症に関する本協会の対応について 

連日報道されているとおり、中国で発生した新型コロナウイルス感染症は、日本国内外で感染が拡大しています。

未だ、日本アハマディア・ムスリム協会関係者が感染したとの情報は確認しておりませんが、感染しないよう引き続きそれぞれが最大限の注意を払うことが必要です。状況は日々変化しますので、厚生労働省のWebサイトなど信頼できる情報源から最新情報を入手し、注意を払うようお願いいたします。

このような感染症が拡散しているときイスラム教は最大限の注意を払いながらドアーとさまざまな対策を練り自分の身と社会を守るようにと説きます。

あるハディースによりますと聖なる預言者ムハンマド(彼に神の平安あれ)はもしどこかでかんせんしょう(ペスト)が広まっていると聞いたならばそこには行かず、自分がいる地域で広まっているならばそこを出てはいけないとおおせになりました。

つまり感染が広まっている地域の出入りを禁止することによってさらなる広まりを防ぐことが目的です。

やはりこのような状況でも身を守るための最大な防具は純粋な祈りです。

ムハンマド預言者(彼に神の平安あれ)はこのお言葉をを教えになりました。

「我が保護者である神よ、この病を遠ざけ、いやしをお与えください。汝こそがいやしを与える御方なり。なんじのいやしのほか、いやしはあらず。病が跡形もなく消えるいやしを彼にお与えたまえ。」

アハマディア・ムスリム協会創立者の時代にペストという感染症が流行した時、彼が行なった助言の言葉を我々は今も守るべきです。

「人間一人一人は今、他者に対して同情する必要があります。

なぜなら、同情ができないものは、人間ではないから。

政府機関の発表する情報や助言を、しっかり聞いて、それに従うべきです。」そして、フズールはおっしゃいました、

「このような災難は、喜捨、トーバ、イズタグファール、によって防ぐことができます。」

日々悪化していくこの感染症に関して私がお願いしたいことは、常にマスクを着用し、手洗いや消毒を心がけることです。

これからどのような状況になるのかわかりません。閉鎖される地域も出てくるかもしれません。

なのでマスクや食料などを買い置きし、緊急の事態に備えましょう。

また最近では中国をはじめ世界中で数多くの方々がコロナウイルスによってお亡くなりになりました。彼等に哀悼(あいとう)の意(い)を表すると共に現在、コロナウイルスを患い苦しんでおられる方々が一刻も早く回復することを心からお祈り申し上げます。

どうか神様が私達一人一人をこのような病から守り、感染した人々をいっこくもはやくなおしてくれるように心からいのります。

 

日本アハマディア・ムスリム協会本部
本部長 ナディーム アニース アハマド

令和2年2月28日